ALFRED TEA ROOM新宿店はなぜ閉店?撤退理由と跡地の現在
JR新宿駅の中央東改札を出てすぐ、ルミネエスト新宿の1階でひときわ目を引くミレニアルピンクの空間が存在感を放っていた「ALFRED TEA ROOM(アルフレッド・ティー・ルーム)ルミネエスト新宿店」。フォトジェニックなビジュアルと本格的なティーメニューで若い世代を中心に絶大な支持を集めたこの名店が、惜しまれつつ姿を消してから年月が経ちました。
通勤やショッピングの合間に立ち寄った思い出を持つファンからは、「一体なぜ突然なくなってしまったのか」「現在は跡地に何が入っているのか」といった声が絶えません。一大ブームの象徴だった人気カフェの営業終了に至る舞台裏、運営会社の経営判断、そして2026年現在の現地のリアルを徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2017年に華々しくオープンしたルミネエスト新宿店は、ブームの落ち着きやコロナ禍による環境変化を受け、2021年に営業を終了。
- 要点2:閉店の背景には、タピオカブームの急激な終息と、運営元であるカフェ・カンパニーの事業ポートフォリオ見直しに伴う日本全面撤退がある。
- 要点3:現在、ルミネエスト新宿1階の跡地は高感度なアパレル・ライフスタイル系テナントへと刷新され、駅直結のトレンド発信地として稼働している。
【熱狂の記憶】ミレニアルピンクに染まったルミネエスト新宿店の軌跡
ロサンゼルス・メルローズアベニュー発のティーブランド「ALFRED TEA ROOM」が日本へ華々しく初上陸を果たしたのは、2017年10月31日のことでした。旗艦店となった青山本店と同日にオープンしたのが、商業施設の中でも屈指の集客力を誇るルミネエスト新宿店です。
オープン当時の反響は凄まじいものでした。「Tea-yes, You-maybe.(お茶は最高、あなたはまあね)」というウィットに富んだスローガンと、壁一面の淡いピンク、ネオン管のスタイリッシュなサインボード。それまでのクラシカルな紅茶専門店のイメージを覆すモダンな世界観は、InstagramをはじめとするSNSで瞬く間に拡散され、連日フロアをまたぐ長蛇の列を作りました。
ルミネエスト新宿の1階という立地は、待ち合わせの目印やショッピングのブレイク拠点としてこれ以上ない好条件でした。ファッション感度の高い若者だけでなく、仕事帰りのオフィスワーカーまでを巻き込み、単なるティードリンクショップの枠を超えたカルチャースポットとして定着していったのです。
【閉店の真相】なぜ人気店は姿を消したのか?営業終了に至った決定打
連日にぎわいを見せていたALFRED TEA ROOM ルミネエスト新宿店が、なぜ営業終了という道を選ばざるを得なかったのか。その背景には、店舗単体の人気だけでは抗えない飲食業界の構造的な激変がありました。
最大の転換点となったのは、2020年春からの新型コロナウイルス感染症の拡大です。緊急事態宣言の発令に伴い、ルミネエスト新宿自体が長期の全館臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされました。新宿駅周辺の人流が激減したことで、駅直結という最大の強みが一時的に無力化してしまったのです。
加えて、テイクアウト需要を支えていたインバウンド(訪日外国人観光客)の消失と、ルミネエスト新宿1階という屈指のプレミアム立地ゆえに発生する重い固定賃料負担が経営を圧迫しました。感染拡大が長期化するなかで収益モデルの再構築が求められ、惜しまれながらも2021年初頭に静かに営業終了の幕を下ろすこととなりました。
【運営の舞台裏】カフェ・カンパニーの撤退決断とタピオカブーム終息の余波
ルミネエスト新宿店の閉店を語る上で欠かせないのが、日本国内でのライセンス展開を担っていたカフェ・カンパニー株式会社の経営戦略と、市況の変化です。
2018年から2019年にかけて日本列島を席巻したタピオカドリンクブームは、2020年を迎える頃には急速に飽和状態へ突入していました。専門店が乱立した結果、市場はコモディティ化し、消費者の関心は次なるトレンドへと移り変わっていきます。ブームのピークアウト期にパンデミックが直撃したことで、ドリンク特化型カフェの収益性は全国的に急激に悪化しました。
「WIRED CAFE」などを展開する飲食大手のカフェ・カンパニーは、この未曾有の危機に直面し、大規模な事業再編を断行します。不採算店舗の整理と将来的な成長領域へのリソース集中を進めるなかで、ALFRED TEA ROOMの国内全店からの撤退を決定。ルミネエスト新宿店だけでなく、象徴的存在だった青山本店や関西旗艦店だったルクア大阪店なども順次クローズし、事実上のブランド日本完全撤退という決断が下されました。
【名作メニュー】行列を作った「ボバミルクティー」とピンクドリンクの魅力
ブランドが日本を去った今も、ファンが懐かしさを口にするのが、オリジナリティあふれる完成度の高いメニューの数々です。単なる「映え」にとどまらず、厳選された茶葉を使った本格的な味わいが支持されていました。
看板商品だったのが、もちもちのタピオカをたっぷり合わせたボバミルクティーです。スリランカ産の高品質な茶葉を使用したクラシックなミルクティーはもちろん、ルイボスティーをベースにしたノンカフェインのバリエーションなど、ウェルネス志向の高いラインナップが特徴でした。
さらに、ビーツで自然なピンク色を表現した「アルフレッド ピンクティー」や、京都の宇治抹茶を贅沢に使った「抹茶ラテ」、季節限定のストロベリーティーなど、色鮮やかで飲む人をワクワクさせるメニューが揃っていました。プラントベースミルク(オーツミルクやアーモンドミルク)へのカスタマイズをいち早く取り入れた先進性も、多くのリピーターを惹きつけた要因です。
【2026年最新】ルミネエスト新宿1階の跡地はどうなった?現在のテナント事情
アルフレッドティールームが退去したルミネエスト新宿1階の跡地は、その後どうなったのでしょうか。巨大ターミナル新宿駅の改札直前という一等エリアは、常に最先端のトレンドがひしめく激戦区です。
同店が撤退した後、1階フロアは定期的なリニューアルが行われ、話題性の高いライフスタイル雑貨やコスメブランド、高感度なアパレルショップがポップアップや常設店として入れ替わり展開されてきました。
2026年現在のルミネエスト新宿1階は、トレンドのコスメゾーンや駅利用者がクイックに立ち寄れるファッション雑貨のテナントが定着し、かつてピンク一色だったカフェスペースの面影は姿を消しています。しかし、駅直結でカルチャーを発信するルミネエストの顔としての存在感は、新しいテナントへとしっかりと受け継がれています。
【国内再上陸はあるか】アルフレッドティールームの現在と本国LAの動向
日本からは完全に撤退してしまったALFRED TEA ROOMですが、本国アメリカではどのような動きを見せているのでしょうか。
発祥の地である米ロサンゼルスでは、姉妹ブランドである「ALFRED COFFEE」とともに、クリエイターやセレブリティが集う高感度なカフェブランドとして確固たる地位を維持しています。地域に根ざしたコミュニティカフェとして進化を続けており、海外の旅行客からも依然として高い人気を集めています。
日本国内における再上陸の噂は時折囁かれるものの、現時点で具体的な国内展開の公式発表はありません。しかし、近年のレトロリバイバルや第4次カフェブームの流れのなかで、洗練された海外ティーカルチャーへの再評価も進んでいます。新たなパートナーシップのもとで再び日本市場へ戻ってくる可能性は、決してゼロとは言い切れません。
【ALFRED TEA ROOM ルミネエスト新宿店】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ALFRED TEA ROOM ルミネエスト新宿店はいつ閉店したのですか?
A1:新型コロナウイルスの感染拡大による商業施設の時短営業や休業を経て、2021年の初頭に営業を終了しました。
Q2:現在、日本国内でALFRED TEA ROOMのドリンクを飲める店舗はありますか?
A2:現在、日本国内には常設の直営店・ライセンス店は存在しません。運営元のカフェ・カンパニーが国内事業から撤退したため、本国ロサンゼルスなどの海外店舗でのみ利用可能です。
Q3:青山本店など、新宿以外の店舗もすべて閉店したのですか?
A3:はい。1号店であった青山本店をはじめ、ルクア大阪店や名古屋の店舗なども含め、国内で展開されていたすべての店舗がすでに営業を終了しています。
まとめ:カルチャーを創り出した一杯の紅茶が残したもの
ALFRED TEA ROOM ルミネエスト新宿店は、単にお茶やタピオカを提供するだけでなく、「ティーをファッションのように楽しむ」というまったく新しいライフスタイルを私たちに提案してくれました。
急激な社会情勢の変化やブームの終焉によって店舗自体は姿を消してしまいましたが、ピンクのカップを片手に過ごした華やかな時間は、今も多くの人々の記憶に刻まれています。駅ナカの風景が変わっても、カルチャーを鮮やかに彩ったあの空間の輝きは色褪せることはありません。 (出典: alfred tea room ルミネエスト 新宿 店(Yahoo!ニュース))